「ビジョン」がない自分を責めるのは不要。「何をしたいか」ではなく「どう在りたいか」を追求する。


シニアキャリアアドバイザー:谷口 皓一 (たにぐち こういち)

グローバルヘッドハンターとして国内外の転職者支援/企業採用支援/マネジメントを経験。 ミッドキャリア〜CXOの支援までを得意とし、外資系キャリアセミナーにて公演も行う。 WEB・ITにおける人材不足問題の解決に際し初期段階での精度高いキャリアカウンセリング、採用支援の必要性を感じ、 手前の営業都合を優先しない「候補者、企業双方へ将来に渡り大きな価値提供」を目指し株式会社インフラトップ/マケキャンbyDMM.comに入社。

「ライフプランを実行するためのプラン」が「キャリアプラン」

ー本日は、マケキャン キャリアアドバイザーの谷口さんに、キャリアの考え方や受講生を支援する上で心掛けていること、マケキャンのキャリアサポートについてなど、お話しをお伺いできればと思っています。
今、「ビジョン」や「やりたいこと」、「キャリア」に悩んでいる方は、是非参考にしてみてください。

谷口さん、どうぞ宜しくお願いいたします!
早速ですが、マケキャンは、キャリアをより良いものにするため、皆さん受講されているかと思います。
根本的な質問ですが、谷口さんが考える「キャリア」とは、どのようなものでしょうか?

谷口:これは、私が受講生と初めて面談する際に必ずお話ししているんですが、キャリア理論において、キャリアは「働くことに対するその人の意思の流れで、且つその過程で得たものや表現したものの蓄積」ということが定義の一つに存在し、私はそれに賛同しています。

ですので、今まで積み上げてきたことを更に質量を高めていくことは「キャリアアップ」、今まで積み上げてきたこととは異なるものを積み上げることを「キャリアチェンジ」と呼んでいます。

マケキャンは「キャリアチェンジ」を行うプラットフォームです。
ですのでキャリアチェンジする場合は、キャリアアドバイザーとして、本来「0」からのスタートになるものに、いかに今までのキャリアをたくさん積みながらキャリアチェンジさせてあげられるかを意識して日々受講生の皆様にご提案しています。

 

 

ー1日8時間仕事をすると仮定して….それを35年となると62,440時間….
1日の50%〜70%を仕事が占有していると考えると、大事に考えたいですよね。

谷口:そうですね。なので、仕事をするのであれば、この時間を有意義にしたい。
そのために僕も含めて、皆さん悩んだり、考えたりすると思っています。

ー谷口さんは、自分のキャリアプランやライフプランはどのようにお考えですか?

谷口:そうですね、僕は自分の親が提供してくれた環境を、自分の子供にも提供すること」ライフプランとして考えています。

僕は4人兄弟の3番目で、大阪府で産まれました。
特別裕福というわけではないのですが、産まれてからこれまで、有難いことに生活に困る経験は無かったです….。
小・中・高は、塾やスポーツクラブに通い、それから大学に進学し…。ごくごく普通の家庭です(笑)

しかし、4人の子供を大学に行かせて、且つ習い事やその他やりたいことを援助してくれる経済力ってすごいなと、自分がお金を稼ぐようになって初めて感じたんですよね。
子供の時は気付かなかったんですけど。

そして振り返るとこの環境で育ったことは非常に幸せだと感じています。
なので、僕の中での一つ目標というか、成し遂げたいことは「自分が親に提供してもらった環境を、自分の子供にも提供をすること。」
これが僕のライフプランです。

なので、冒頭の質問の回答ですが、この「ライフプランを実行するためのプラン」が「キャリアプラン」だと考えています。
ライフ=生活 であって、この中に キャリア=仕事 がある。

つまり、ライフプランを達成するための「手段」がキャリアプランということですね。

 

 

ーライフプランを達成するための手段….。


谷口:そうですね!
受講生にも、初回の面談で「何をやりたいか」よりは「どう在りたいか」をお伺いすることが多いです。

何故なら、10年後の変動する環境や市場などを見越して「人生を賭けてこれがしたい」って言える方って少ないと思うんですよね。
ましてや、やったことがないことにやりたいことを見出すことって、中々難しいと思っています。

なので、「何をやりたいか」より「どう在りたいか」。
それは環境や持っているもの、感じること、全て含めてです。
仕事だけではなく、住むところ、周りに居る人、手に入れたいもの….。

これに対して、自分が持っている知識を掛け合わせながら、ライフプランを描くためのキャリアプランを一緒に探していく。
ただただ、Webマーケターになるために面接対策するのではなく、ライフプランを実行するための「納得感あるキャリアプラン」を作っていきます。

 

 

ー確かに…。私も今までキャリアに悩む機会がありました。
何度も何度も「やりたいこと」や「ビジョン」って考えてきましたが、中々難しいし、未だに悩んだりブレる時ってあります…。
そして「人生を賭けて」まで成し遂げたいことは….正直無いですね…。
でも周りの生き生き仕事している友人や同僚との仕事に対する想いを聞くと、「自分が間違っているんでは無いか」と思って落ち込んだ経験もたくさんあります。未だにありますね…。(笑)
なので、「どう在りたいか」に辿り着くための手段が「仕事」という捉え方はとても考えやすいです。


谷口:そうですよね。
もちろん「やりたいこと」や「なりたい姿」が確立していることにこしたことはないんですが、中には辿りついていない方もいらっしゃるので、その手助けをするのが、私たちキャリアアドバイザーの役割だと思っています。
なので、「やりたいこと」や「ビジョン」がない自分を責める必要は全く無いのと、やったことがないことに対してやりたいことを見出すことは難しい。

しかし、人生をより良いものにするために「やってみる」という行動は大事ですよね!
だから、マーケティング学習もそれ以外も、行動してみて初めて何かに気づくことができるのではないでしょうか?

ーそうですね。
やってみる前に「本当に自分に合っているか?」や「後悔しないか?」を考えてしまって、行動が遅くなってしまうことって多い気がします。
私は多いです(笑)
しかし、この段階で悩むべきことではなくて、また一歩先というか、行動してみて悩むべきことかもしれないですね。

キャリア理論において、キャリア形成する際には大きく2パターン存在。自分がどちらの人間か理解する。


谷口:そうですね!

また、キャリア理論において、キャリア形成する際には大きく2パターンあると言われています。

1つ目は、意図的にキャリアをつくる人、2つ目は結果的にキャリアができてしまう人
です。
まず候補者さんのサポートをする際は、どちらに当てはまるかを見極め、これを理解してもらっています。

今まで何か一つの目標を掲げることで、それが原動力となりそれに向かって頑張れる人は「意図的にキャリアをつくる人」、
一方で、目の前のことをコツコツなんとなくやり遂げてきたことで、知らない間に頑張っていた人は「キャリアができてしまう人」です。

これはどっちが良い悪いということではなく、キャリア形成するにも人によって形成の仕方や、強み・弱みが違うため、自分がどっちの人間なのかを理解しながら今後のキャリアを決めていくとスムーズということですね!

例えば、「キャリアができてしまう人」に対して、「人生を賭けたやり遂げたいこと」を聞いてもいまいちピンとこないんですよね。
今までそのような人生を送っていないからです。

なので、しっかり自分がどちらの人間かを理解してもらって、今後のライフプラン、キャリアプランを考えていくというワークをマケキャンでは行っています。

 

 

ータイプによって、導き方が全然違いそうですね…!
先ほどお話ししていた「納得感ある転職」は、マケキャンスタッフ皆が共通して意識しているテーマの一つかと思います。

谷口:そうですね!
まず、高額な受講料を払って「人生を良くしたい」と思って受講いただいているので、僕としても本気で向き合いたいと常に思っています。

また、「納得感ある転職」は、5年後、10年後振り返った時に、「この選択をして良かった」と思っていただけるようなサポートを心掛けています。
「皆さんがずっと納得感があるキャリアを描き続けること」が、我々がサポートする意義だったり、ゴールだと捉えています…!

「どう在りたいか」を徹底的に考える。

谷口:転職活動って、孤独です。
そして、企業とマッチしなかった時は自分が否定されている気分になったり….。
そうなると、早く内定がでた企業を選択しがちになったり、誤った自己分析や企業分析をして、入社前後でギャップを感じてしまったり….。
また、ネット上の情報に惑わされたり….。

1日のうちに7割の時間は仕事です。
その大きく占めている且つ有限な時間を、より良いものにしたいと思って受講していただいている方々になると思うので、ただただ「Webマーケター」への転職を支援するのではなく、5年後、10年後の在りたい姿に確実に繋がるような選択を導きたいと思っています。

私が担当している受講生には、「キャリアプラン・ライフプラン」を探すために30回くらい面談する方もいらっしゃいます。
それくらい必死に頼って下さっているので、それには全力で応えたいと思っています。
そして「これでもか」と考えた上で意思決定する選択と、そうでない選択は、納得感や覚悟が全然違うと思うんです。

なので、受講生が納得するまで一緒に自己分析や面接対策をサポートしています。

実際、これを私たちももちろん、受講生も一緒に追求することで、マケキャン受講生の離職率って、一般のエージェントからの転職に比べると圧倒的に低いんですよね…!

 

 

ー受講生の方が、自身がしっかり頑張る覚悟をして、入社しているからこそですね…!
最後に、「納得感ある転職」を実現するために、すべきことを教えていただけますか?

谷口:まずは、正しい自己分析をすること。
理由は、たいてい自分だけで行うとあてにならないです。
現行、正しいと言われている順序を踏まずに不安定な自己分析をしてしまった挙句、その人物像に都合のいい情報を集めてしまいます。
なので安定した自己分析方法とフラットな目線が必要ですね。

マケキャンでは、独自のワークを用意していて、それを使いながら自分に向き合っていきます。
また、「Webマーケター」の中でも、業務が多岐に渡ることや、企業規模によって担当領域が異なるため、それらをふまえながら提案しています。

2つ目は業界・職種の理解です。
これは、どのような業界で、どんな業務を行うのかについての知識ももちろんですが、5年、10年先の市場まで研究することが重要です。
Webマーケティングだとすると例えば、広告市場だけ見るのではなくて、今後5G・6Gはどのようになっていくのか….など。

これは転職軸になるということではなく、世の中の動きを知った上でその職種がどのような変貌を遂げるのかを知ることが大事です。
マケキャンでも、業界・職種理解に関する講義を行なっています。

3つ目は「どう在りたいか」を考えること。
これは、仕事、プライベート含めてですね。

どこに住んで、誰と居て、どんな環境で仕事をして、どのポジションで、どのくらい稼いで・・・・。
なんでも良いです。
これを理由も含めて細かく言語化することが大事ですね!

ー谷口さん、ありがとうございました!
マケキャンでは、「納得感ある転職」を実現するために、様々なマケキャン独自のサポートを行なっています。

サービス内容に関するお問い合わせや、転職についての相談は、無料カウンセリングにて承っております。是非ご相談ください。