アフィリエイト、アドネットワークの営業・運用・データ分析・クリエイティブディレクションを経て、現在はアプリの事業会社でマーケティングリーダー兼データアナリストとして活躍する神谷さん。Webマーケティングの領域で幅広く活躍してきた神谷さんに、「未経験からマーケターを目指す人が身につけるべき力」について伝授していただきました!
神谷 講師
[ 経歴 ]
大学卒業後、ASP事業社に新卒入社し、3年半在籍。アフィリエイトASPの新規広告主営業として8ヵ月間従事。
その後、運用型広告のアドネットワークの営業(広告主・代理店)・運用・データ分析業務に従事し、事業部内月間売上1位を1年半連続達成。チームリーダーとしてメンバーの育成を1年間経験。その後、アプリ事業会社へ転職し、国内有数のエンタメアプリの広告出稿・アプリ内分析・クリエイティブディレクション・広告枠運用業務に従事。現在も幅広い領域で活躍中。
マーケターになった理由とキャリアプラン
ーWebマーケターとして幅広く活躍されている神谷さんですが、もともとどうしてマーケターになろうと思ったのですか?
神谷さん:最初からマーケターになりたかったというよりは、昔から自分の中で達成したいゴールがあり、それを達成するために必要なスキルを要素分解した際のひとつにマーケティングがあったのが、マーケターになった理由ですね。
ーなるほど、ゴールというのは具体的にどのようなものでしょうか?
神谷さん:ゴールは2つありまして、1つは「自分の好きなことを企画して世に広める」こと、もう1つは「自分の力で生きていけるようになる」ことですね。
1つ目に関しては、小さい頃からものづくりが好きで、それを仕事にしたいと思ったことがきっかけです。
もう1つは自分の家庭環境によるものが大きいかと思うのですが、自分が経営者の家系であることもあり、幼い頃から「手に職をつけるように」という教育を受けていました。なので中学生あたりから、自然と自分の力で生きていくスキルを身につけることを考えていましたね。
ー中学生から!早いですね…!ゴールを達成するためのスキルの1つにマーケティングがあったとのことでしたが、もう少し詳しく伺えますか?
神谷さん:はい。ゴールを達成するためのスキルとしては、大きく3つの要素を考えていました。1つ目がビジネススキル、2つ目がエンジニアリング、3つ目がクリエイティブです。
僕は工業高校の出身で、当初はエンジニア志望だったので学生時代にエンジニアリングを専攻していました。なので、残りの「ビジネススキル」と「クリエイティブ」を仕事を通して身につけたいと考えていました。
ビジネススキルは少し抽象的ですが、特に自分の力で生きていくスキルにつながるのが「営業力」と「マーケティング」だと考えています。1社目はアドネットワークの会社でしたが、そこで、営業・マーケティング(広告運用等)・データ分析(SQL等)・クリエイティブディレクションを経験しました。
そして、上記経験をより深堀する為、現在2社目の事業会社サイドで、幅広くマーケティング(インハウス運用・TVCM)やエンジニアリング(アプリ内分析)・クリエイティブ(ディレクション)を担当させていただいています。
明確なキャリアプランを持って、マーケティングの道に進んだ神谷さん。
続いて、エンジニアリングのスキルはWebマーケティングにも生きるのか、また未経験のマーケター志望者が学んでおくべきことについて伺った。
マーケター志望者が学んでおくべきこと、鍵となるのは「妄想力」
ーエンジニアリングの知識やスキルが、Webマーケティングに生かされる場面はありましたか?
神谷さん:そうですね、コードと数字が読めたので分析には生かされましたね。あとHTML・CSSは、Webマーケティングで習得必須の「タグ設定」に役立ちましたし、SQLはデータ分析に生かされました。SQLがわかると、エンジニアにしか出せない、管理画面を超えたデータを見ることもできるので、非常に役に立っていますね。
これらはマーケターになる上で必須ではないですが、学んでおくことは個人的におすすめです。
ーなるほど、では未経験でマーケターを目指す上で、学んでおいた方が良いことって何でしょうか?
神谷さん:入社してから活躍するために必要なスキルという観点で、Excel、特にピボットテーブルは学んで使えるようにすると良いと思います。
ざっくりExcelのピボットテーブルの応用系に近いのがSQLですが、その知識が今でも実務で生きています。データ分析をする上で、ピボットテーブルはマストで使うといっても過言ではないので、学んでおいて損はないです。Excelは汎用性の高いスキルですし。ただ、個人的にはスキルよりも「妄想力」が大事かなと思っています。
ー「妄想力」ですか…?
神谷さん:はい、言葉だけだと捉えにくいかもしれないですが、つまり「客観的に捉える力」ですね。
例えば前提として、マーケティングとは「モノを売れる仕組みを作る仕事」だと定義した時、実際に買ってくれるユーザーがどんな人でどんな課題があるのかといったペルソナや、そのペルソナに対する施策を考えることが非常に大切です。
その上でまず、どんな人がペルソナなのか、どんな施策が刺さるのかを妄想します。僕はこれを「定性的妄想」と定義しています。そして、妄想した「ペルソナ・施策」の実行結果(数値)をまた妄想します。これを「定量的妄想」と定義しています。
状況に応じてこの「定性的妄想・定量的妄想」と「施策実行」を繰り返し、PDCAを回すことができる人は、マーケターに向いていると思っています。なので、何よりもまずこの「妄想力」を鍛えておくことをおすすめしますね!
ーなるほど!では具体的に、未経験の人はどのように「妄想力」を鍛えたらよいのでしょうか?
神谷さん:僕がマーケターになる前に実践していたことが2つあるので、紹介させていただきますね。それは「人間観察」と「広告観察」です。
人間観察の例としては、電車に乗っている時にイライラしている人が立っていたとします。その時、「なぜこの人はイライラしているのだろう?仕事がうまくいっていないのかな?疲れた表情をしているから、何か辛いことがあったのだろう」といった形で、日常的に妄想してみることですね。僕はそれを癖づけていました。
広告観察の例では、電車の中吊り広告をみて、モデルやコピー、色合いを踏まえてどんな人がターゲットなのか?を日常的に考えるといったことをしていました。
これらを実行すれば、「定性的妄想力」を鍛えることができます。その次のステップとなる「定量的妄想力」は、Excelに慣れることであったり、実践を通して鍛えられると思います。
マケキャンでは講義の中でペルソナも学習するので、マケキャンで実践の擬似体験をしておくことは「定量的妄想力」を鍛える上でも非常に有意義だと思いますね。
未経験からマーケターとして活躍するために必要なのはスキルよりも、日常的に意識して「妄想力」を鍛えることだと語ってくれた。
最後に、マケキャン講師としての姿に迫る!
マケキャン講師から見た、成長する受講生の共通点
ーマケキャンの講師として受講生を見てこられてきて、成長する受講生に共通することはありましたか?
神谷さん:そうですね、共通点は「自分の考えを持ちつつ、他人の意見を受け入れる素直さを持っていること」ですね。
「素直さ」というのは別の言い方をすると、プライドが低くて、いいものを取り入れようという姿勢を持っているということです。
ただ素直にフィードバックを受け入れるだけでなく、しっかりと自分の中で仮説立てた上で客観的に考えつつ、他人の意見を受けいれることができる素直さがあれば、マケキャンを通して成長すると思いますね。
ーありがとうございます。それでは最後に、神谷さんからみてマケキャンはどんな人に向いているサービスだと思いますか?
神谷さん:自分のキャリアを変えたいと思っている人、その中でも特に考えを持って自分のキャリアを変えたい、成長したい人に向いていると思います。
実際Webマーケティングの業界は人が足りていないですし、仕事の幅も広いです。移り変わりが激しいのでスピード感も早い。そういった意味では、意志がある人が活躍できる業界だと思います。
自分の考えを持っている意志のある人は実行力のある人だと思うので、マケキャンを通して先ほどお話した妄想力を磨いてWebマーケティング業界でも活躍できるのではないかと思います。
最初から自分の考えが明確ではなくとも、素直さがあれば伸び代はあると思うので、キャリアを変えたいと思っている方はぜひ挑戦してみて欲しいですね。
ーありがとうございました!引き続き、講義にてよろしくお願いいたします!
いかがでしたでしょうか?
マケキャンでは、神谷さんのような経験豊富なマーケターが在籍しており、受講生ひとりひとりに寄り添い指導をしています。
もっとマケキャンを知りたい!と思われた方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください!