新規事業責任者を務めるWebマーケターに聞いた!若くしてマネージャーになるための2つのポイントとは?

 

新卒で、大手上場のインターネット広告代理店に入社。20代半ばでマネージャーになり、入社5年目にして現在は新規事業の責任者を務めるYさん。
今回はそんなYさんに、“若くしてマネージャーになるためのポイント”をお話しいただきました。

 

 Y 講師

[ 経歴 ]

大手上場のインターネット広告代理店で新卒から5年間勤務。

新卒ではFacebookやGoogle広告などの運用を担当。その後クライアントワークや営業、メディアプランニングなど幅広く手がけ、入社4年目にして既存事業のマネージャーに昇進。今年から新規事業責任者として活躍中。

若くしてマネージャーになるための2つのポイント

ーYさんは20代半ばでマネージャーになられていますが、マネージャーになるために意識していたことはありますか?

僕は早くマネージャーになりたかったので、良い上司や案件に恵まれるために日々のスタンス(態度・姿勢)とコミュニケーションを大事にしていました

ポイント1 スタンスについて

ー2つのキーワードがでてきましたが、まずはスタンスから伺っていきたいと思います。Yさんはどういった背景から、スタンスを意識されていたのでしょうか?

マネージャーになるためには、当然プレイヤーとして成果を出す必要があります。ただ若いうちは自分でコントロールできる範囲が狭いので、予算規模が大きい良い案件に挑戦するためには上層部からの信頼を得ることが必要だったんです。

そのためには、まず自分がどう見られたら周囲が一緒に仕事しやすいかを考えたほうが良いと思っていました。そういった背景から、スタンスを意識していましたね。簡単な例で言えば、取っ付きにくい雰囲気の人よりも、雰囲気が柔らかい人の方が仕事を頼みやすいと思うんです。

若い時は、自分のスキルを磨くことに意識が向きがちですが、僕は仕事で成果が出た上で、結果としてスキルが磨かれていれば良いと思うんですよね。まず仕事で成果を出すためには、スキルとかではなく、スタンスが大事だと考えていました。

 

ー仕事で成果を出すために、「一緒に仕事をしたい」と思われるようなスタンスを意識されていたのですね!そのほかにスタンス面で意識していたことはありますか?

そうですね、本心でどう思っていても、態度には出さないように意識していました。(笑)

あとは、評価者に対して能動的にアプローチするようにしましたね。簡単なところでは報連相を徹底するなど、自ら主張していくのはパフォーマンスとして必要だと思っています。

上司にアピールするのは日本社会的で苦手な人もいると思うんですけど、環境を整えるためには早めにそういったアプローチをするのも大事だと思います。

 

ー実際に、スタンスを良くするためにはどうしたら良いのでしょうか?

具体的には2つあると思っています。1つはアウトプットの頻度を上げること、もう1つは他人に対しての配慮を心がけることです。

前提として、スタンスが良くない人というのは、自分の考えの中に留まってしまっている人だと思います。だから相手の目線で考えられず、「一緒に仕事がしたい」と思ってもらえない。そういう場合はまず、アウトプットの頻度を上げることをおすすめします。

案件をたくさん経験してみて、アウトプットされたものを見て自分のレベルが分かると、他の人の凄さが実感できて考えが改まり、自分の立ち位置が把握できるようになると思います。

また、ビジネスは誰かとの利害関係で成り立っているので、クライアント担当者の目的は何か、担当者は何によって社内で評価されるのか、担当者は何を求めているのかを知ることが重要です。それが分からないと、いくら能力が高くても自分本位なアウトプットしか出来なくて、クオリティが高かったとしても採用してもらえないですよね。そういった意味で、他人に対しての配慮を心がけることも大事だと思います。

なので、スタンスを良くするためには、先に挙げた2点を両軸で意識してみるといいかと思います。

 

仕事で成果を出すためには、「一緒に仕事をしたい」と思われるようなスタンスが大事。

スタンスを良くするためには、アウトプットの頻度を上げること・他人に対しての配慮を心がけることの2点を意識すると良いと語ってくれた。

 

続いて、もうひとつのポイントであるコミュニケーションについてお話しいただく。

 

ポイント2 コミュニケーションについて

ーでは、コミュニケーションにおいて意識していたことはなんですか?

「誰に対しても丁寧な敬語を使うこと」を今でも意識しています。
気が緩むと口調が砕けてしまうので、注意してメンバーにも敬語を使うようにしています。

さきほどの配慮の話と関連しますが、敬語を使うことでリスペクトの意を示し、クライアントの扱いや敬意表現に差が生まれないようにしています。相手からの信頼を得るという観点で、敬語でのコミュニケーションは大事だと思っています。

 

ー誰に対しても平等に、敬語で接することがビジネスにおけるコミュニケーションのポイントなのですね!

そうですね。実際、コミュニケーションの形は十人十色だと思います。だからこそ、同じ型のコミュニケーションは通用しない。ラフな関係が好きな人もいれば、ビジネスライクな形式ばった関係を好む人もいます。なので、相手がどういう関わり方を求めているかを考え、細部まで突き詰めていけると尚良いですよね。

Webマーケティングでも、若い女性に対してと年配の男性に対する広告のコピーは別のものを使うじゃないですか。同じようにクライアントはどんなコミュニケーションを求めているかを考えるのが大事です。

 

コミュニケーションにおいては「誰に対しても丁寧な敬語を使うこと」を意識する。

その上で、「相手目線でどんな関わり方を求められているかを考えること」が大切だと語ってくれた。

 

次に、ご自身のキャリアや一般的な広告代理店からのキャリアについてお話しいただく。

 

広告代理店からのキャリア選択肢について

ーマネージャーを経て、Yさんは今度どんなキャリアを描いていますか?

マーケティングをベースにはしつつも、あまりそこに囚われずにキャリアを考えていきたいと思っています。マーケティングという仕事だけでできることには限界があるので、次は事業会社で、マーケティングを通じて他の本質的なことをやっていきたいです。

 

ー本質的なことってどんなことでしょうか?

僕は広告代理店で働いているので、クライアントから開示されない情報が多いんです。プロダクトの内容や利益構造などを踏まえて施策を考えることができていないんですよね。

だから、次のステップとしては事業会社側でその部分を学んでいきたいと思っています。代理店としての働き方を続けるつもりはあまりなく、最終的にはビジネス全般を考えられるようになりたいですね。

 

ー代理店からキャリアチェンジする場合は、事業会社へ行く方が多いですか?

そうですね。周りも僕と同じように、できることの限界が見えてくるので、事業会社を目指す人が多いですね。
事業会社に入って全体的な集客の数字の責任を負いながら、「事業自体を伸ばすにはどうしたら良いか」を考えるポジションにキャリアを広げています。

あとはフリーランスになったり、小さい代理店を作ったり、マーケティングの知識が活かせる事業会社を作って独立する人も多いです。代理店ベースのキャリアだと、例えばデジタルマーケティングの会社から総合代理店・コンサルティング会社のように代理店規模を大きくする人もいますね。

 

マーケターに向いている人とは?

ーマケキャンで印象に残っている受講生はいますか?

直近で印象に残っているのは、良い意味で、「素直じゃない」受講生ですね。(笑)
素直じゃないとは、講師に反論できる受講生のことですね。自分の意見をもって講師に反論できる人はやはり印象に残ります。

ー「素直さ」は大事ではないのでしょうか?

もちろん、成長したいなら素直になることは大事ですが、素直すぎるのも良くないと思っています。自分の中で仮説を持ちながら他者の意見を受け入れるか判断することがマーケターとしてあるべき姿だと思っているので。

人の意見に耳を傾ける素直さは自分のレベルがわかれば段々身についてくるものなので、それよりも納得できるまで意見をぶつけられるかどうかの方が、転職した後に自分で考え行動できるかどうかに関わってくると思いますね。知識は後からでも付けられるので、受講中はそういった「自分で考える」というスタンスを正しく身につけてほしいです。

自分で考えて、自分の意見を持ってアウトプットすることはなかなかできることではないので、そこに社会性を身につけることができれば成長していくと思います。

 

ーでは、どんな人がマーケターに向いていると思いますか?

難しいことや正解がないことについて仮説を考えることが好きだとか、何かの事象に対して自分なりの意見を持てる人ですかね。世間にマーケターと名乗る人はごまんといますけど、そういう熱量がないと上辺だけになってしまうと思います。

だから、先ほどの話にもつながりますが、講義の時点で自分なりの意見を持っていられることはすごく大事ですね。

 

マーケターは、「自分の意見をもつ」ことが非常に重要。

マケキャンで自分の意見をもちながらアウトプットをし、さらに社会性を身につけることで、マーケターとしての成長が期待できると語ってくれた。

 

ー最後に、マケキャンはどんな人に役立つと思いますか?

そうですね、大きく2つあって、「いままでアウトプットの機会が少なかった人」「強く成長したいという意思がある人」ですね。これに当てはまる方には成長するチャンスがあると思います。

逆に「マーケティングを覚えたら、(何も考えていないが)漠然と何かできるんじゃないか。」と思っている人は、もしかするとマケキャンに向かないかもしれないですね。つまり、目的意識が低い方です。マーケティングをただ覚えること自体には意味はなく、「(受講生の方が)自分は何のために学ぶのか?」をしっかり持っておくことが、とても大事だと思います。目的意識が低い人は、仮に転職できたとしても苦労すると思いますね。

マケキャンに入学する方は、ぼんやりとでも良いので、自分のやりたいことが少しでもあると非常に良いですね。また、ネットでもマーケティングについてはたくさん調べられます。自分がこの仕事が向いているのか?興味があるのか?については自分自身で想像して、それから受講されるのが良いと思います。マケキャンのカウンセリングでは、たくさん相談にのってもらえるようですので、そこから話を聞いてみるのは有りかもしれないですね!

 

ーありがとうございました!引き続き、講義にてよろしくお願いいたします!

 

いかがでしたでしょうか?
マケキャンでは、Yさんのような経験豊富なマーケターが在籍しており、受講生ひとりひとりに寄り添い指導をしています。

もっとマケキャンを知りたい!と思われた方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください!