大手総合代理店勤務の女性マーケターが語る”女性マーケターの働き方”とは?

新卒でインターネット専業の広告代理店に入社後、総合広告代理店へ転職。

現在は国内有数の大手総合広告代理店にて、運用コンサルやメディアプランナーとしての知見を生かし、アカウントプランナーとして活躍する女性マーケターMさん。


そんなMさんに、“マーケターとしての働き方”、“女性ならではの視点でのキャリアプラン”をお話しいただきました。

大手総合広告代理店への転職を見据えている方、女性でマーケター転職を検討している方、必見です!

 M 講師

[ 経歴 ]

新卒で大手インターネット専業広告代理店に入社。運用コンサルタントとしてリスティング広告、ディスプレイ広告、オペレーションなどの業務を約4年間担当した後、インハウスエージェンシーに転職。約5年間運用コンサルタント兼メディアプランナーとして、メディア選定のプランニングにまで携わる。

その後、大手総合広告代理店に転職し、現在はメディアプランナー兼アカウントプランナーとしても活躍中。

ベンチャー広告代理店と大手広告代理店の違い

ーインターネット専業広告代理店は、Mさんの入社当時はベンチャーだったとのことですが、ベンチャーと大手で働き方の違いはありましたか?

そうですね、自分自身あまり意識してこなかったですが、求められるものが違うので、仕事の進め方は違うと思います。
やはりベンチャーは、特にスピード感が求められます。特にレスポンスや作業スピードの速さが求められていましたね。

一方で、大手はスピードも必要ですが、「質」をより重視されているように感じます。小さなミスも致命的になりうるので、ミスなく、質を高めてスピード感を持つことが求められます。
さらにデジタル領域だけでなくマス領域(テレビ/新聞/ラジオ/雑誌)も入ってくると、必然的に関わる部署が多くなるので、範囲を広げながらも質を高めてみんなで1つのものを作るイメージですね。

あとは、ベンチャーの規模では自分一人で決定できるものが、大手では上申する必要があり、社内折衝が多く決定するまでのフローが長い点もベンチャーと大手の違いかなと思います。

 

ーでは実務において、運用の予算規模はベンチャーと大手で違うのでしょうか?

大手の方が扱う額が大きい案件は多いですが、ベンチャーだから運用の予算規模が少ない、ということはないですね。

実際のところ持つ案件によりけりなので、自分の力量次第で、大きな規模の予算を運用することはベンチャー、大手いずれでも可能だと思います。

 

ーなるほどベンチャー・大手どちらでも、自分次第で大きな予算を動かすことは可能なのですね!大手広告代理店に新卒で入るのは狭き門ですが、実際にベンチャーから中途で入社する人はいますか?

ベンチャー出身で中途入社している人は多いですよ。ベンチャー出身者は、私のようにデジタル専業だった人が多いですね。
今はデジタルのニーズがすごく上がっているので、デジタルに詳しい人は大手の総合代理店もほしい人材だと思います。

なのでまずはベンチャーで働いて、その後大手に転職する、というのは割と現実的なキャリアプランだと思いますね。

ベンチャーと大手で求められるものが違うが、共通して「スピード感」は重要で、自分次第で大きい額を扱うことはベンチャーでも可能。

ベンチャーから大手に中途入社するケースは多く、キャリアプランとしても現実的と語ってくれた。

続いて、女性という観点で、マーケターのキャリアについて伺います。

 

女性マーケターとしての今後の働き方について

ーベンチャーから大手まで幅広く活躍されてきたMさんですが、今後のキャリアはどのように考えていますか?

直近だと、ライフプランを意識してキャリアを考えています。

私は現在30代前半なのですが、出産を想定したキャリア形成を考えており、直近は制度が整ってる大手にいたいと思っています。

正直なところ、裁量権が増えてきている中で出産を考えると、仕事はバリバリしたいが現実的に難しいといった葛藤はありますが、大手では子供ができたときに営業ではなくスタッフの部分に回るなど、柔軟に対応してもらうことができるので、働き方の選択肢は広いですね。

 

ーなるほど、ありがとうございます。Mさんご自身が今後もマーケターとして活躍するために意識していることはありますか?

私は、自分の技術を高め、「個」の力量をあげることを意識しています。

時代に応じて広告代理店の役割であったり、求められることが変わってきています。
デジタル広告が企業内で運用できるようになってきてる背景もあるので、もっと個人の力量をあげていかないと、将来的に広告代理店は廃れていくと思います。

では、代理店でできることはなんだろうと考えた時、私は「自分の技術を高める」べきだと考えるようになりました。
私の場合、マーケだけでなく、エンジニアの部分であったりUIやDXなど、「個」の力を総合的に上げる方向性を考えています。
代理店の名前を借りて仕事をしつつも「個」で戦える力(個人名で働ける力)が大事だと思っているので、そこを意識していますね。

女性ならではのライフイベントを考慮して大手でキャリアを積みつつも、将来を見据えて「個」の力を上げることを意識していると語ってくれたMさん。

続いて、マーケターになったきっかけや、マーケターとして実際に働くメリットに迫ります。

 

広告業界に対する想い、マーケターとして働くメリット

ーもともと、Mさんが広告業界でマーケターになろうと思ったきっかけは何だったのでしょう?

私はマーケターになりたかったというよりも、広告への興味が大きかったことがいまのキャリアの原点だと思っています。広告に興味を持った理由は、具体的に2つあります。

1つ目は、ACの広告をみて、「人に伝える」ことに興味をもったからです。

私の親戚に障害児がいるのですが、その子を通じて福祉に興味を持ち、大学では福祉を専攻していました。
大学の教育実習で、親に虐待された子供を保護する施設(シェルター)でヘルパーをしていたのですが、そこで実際に傷ついた彼らと接していると、自分がどう頑張っても虐待を未然に防いだり、根本的に解決してあげることはできず、彼らを救うことはできないことに気づかされました。

そのときACの広告をみて、広告を通して実情を人に伝えることで、虐待などを未然に防ぐことができるのではないかと思ったのが、広告に興味をもったきっかけです。
施設で自分が何一つ役に立てないことを知ったからこそ問題を未然に防ぐことができる人になりたいと思い、その手段としての広告を通して役に立ちたいと思ったことが、1つ目の理由です。

もう1つは、ポップを通して、人の心を動かせる広告のすごさに感動したからですね。

ドラッグストアなどに行った時、ポップを見て買おうと思っていた商品を変えた経験ってありませんか?私はよくあるんですよね。(笑)
いくら良いものを作っても売れなければ意味がないですが、どう伝えるかで消費者が買いたいものを変えられる。それをちゃんと表現できる広告ってすごいと思いました。

具体的なお話をしましたが、私は「キラキラした世界」ではなく、「この仕事が世の中の役に立つものだ」と信じて広告業界に飛び込みました。
それで実際に、「人の心を動かせる広告」が作れているか?というと、最初はデジタルの範囲だけということもあり、なかなかできておらずもどかしさがあったので、マスまで広く扱える総合広告代理店にいきたいと思い、ベンチャーのデジタル専業広告代理店から大手総合広告代理店へ転職しました。

 

ー実体験や明確な理由をもとにキャリア形成されているのですね・・・!では実際にマーケターとして働かれていて、メリットに感じる部分はどこですか?

マーケターは、仕事の幅を広げやすいことがメリットかなと思います。
フリーランスにもなりやすく、Webマーケティングで言うと、広告運用ができれば十分生計を立てていけます。

さらにマーケティングはコンサルに近いので、そういった仕事に幅を広げていくこともできる。
実際、マケキャン講師の近藤さんもマーケティングだけでなくコンサルの仕事もしていますよね。
そういった意味で、キャリアの選択肢が多いことはメリットだと思います。

広告を通して「人に伝える」ことで世の中に貢献したいという気持ちでマーケターになったMさん。実際に、マーケターとして働くことで身につくスキルでキャリアの選択肢を増やすことができるというメリットについても語っていただいた。

最後に、マケキャンの講師という目線で、Webマーケターとして活躍する人の特徴についてもお話しいただく。

 

Webマーケターとして活躍するために必要なこととは?


ーMさんがマケキャンの講師として、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

受講生さんのフィードバックを通して、自分が役に立っている実感を持てる時ですね。

もともと教えるのが好きで、過去に塾の講師をしていたこともあります。1社目の代理店で、教育・人材事業をやっていたこともあり、広く教育事業に興味があることがやりがいを感じています。
人とのコミュニケーションがもともと好きなので、自分が役に立っている実感を持てることもやりがいにつながっていると思いますね。

 

ーありがとうございます!Mさんから見て、今後Webマーケターとして活躍しそうな受講生の共通点はありますか?

一言で言うと、コミュニケーションを積極的にとる人ですね。
例えば講師に対して積極的に質問したり、自発的に意見をぶつけてくるような人は、コミュニケーションを通して何かしら課題解決に結びつけられる人だと思います。

実際には「どう仕事を進めるか」が大事です。例えば、「実績を出して」というオーダーひとつをとっても、「いつまでに何をするか」という期限をとったり、交渉が発生したりするので、現場でもコミュニケーション能力が大事だと感じています。
ここはマケキャンを通して鍛えることもできると思うので、ぜひ意識してほしいですね。

 

ーでは最後に、マケキャンはどんな人に役立つサービスだと思われますか? 

ほとんどの人に役立つサービスだと思いますね!(笑)
大前提、今の時代Webマーケティングは誰でも学んで損はないと思います。

さらにマケキャンではPDCAの考え方からプレゼン能力まで鍛えられますし、PCスキルやパワポの作成などの汎用的なスキルも身につきます。あと発表や受講生との交流を通して「人間力」も鍛えられると思います。

受講生からも実際にそういう声がありましたし、そう言った意味では万人に必要とされるサービスだと思いますね。

 

ーありがとうございました!引き続き、講義にてよろしくお願いいたします!

いかがでしたでしょうか?
マケキャンでは、Mさんのような経験豊富なマーケターが在籍しており、受講生ひとりひとりに寄り添い指導をしています。

もっとマケキャンを知りたい!と思われた方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください!